高齢になると筋力や体力が低下してすり足歩行になることがあります

すり足は転倒の前兆とも呼ばれていて、高齢者の方に多く見受けられる歩き方の一つです。

そのまま放置しているとやがては歩いているときにつまづいて転倒し骨折、入院、寝たきり、認知症、徘徊など数々の負の連鎖を発症する可能性があります。

しかし今からでもすり足のリハビリトレーニングを行うことで未然に防ぐことができます。

何も道具は使わずに自宅でできる簡単なトレーニングを毎日少しずつ行いましょう。

トレーニングは面倒だなと感じる方でも問題なく取り組める内容です。

今日から実践していきましょうね。

すり足歩行がもたらす日常の危険とは?

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転倒の可能性があること

すり足になると転倒の危険があります。

転倒者のほとんどがなんともない段差につまずくことで発生します。

これは高齢者の方は視力の低下もあることから、明らかにわかる段差であればみえているのですが、わすかな段差は全くみえていないのです。

そしてすり足の場合は歩行時の足を上げる高さが低いためつまずいて転んでしまいます。

若いときはつまずいても体幹力でカバーしたり、反射的に対応できましたが年齢を重ねるとそうはいきませんよね。

だから転んだら最後というのはこのために言われています。

認知症を発症する可能性があること

すり足になって転んだ先に骨折。そして認知症が待っています。

認知症は脳の海馬という記憶を司る部分が小さくなるために発症するともいわれていますが確かな原因は未だ突き止めていません。

しかし人と会って話しをしたり、趣味を楽しんだりしている人は認知症になりにくいとも言われています。

自分のカラダで歩き続けられるということは本当に元気でいられる証拠です。

より早い段階で手を打つことをおすすめします。

運動不足から肥満へと変わってしまうこと

すり足になると運動不足になり結果的に肥満になります。

加齢とともに筋力低下になり太ることがあります。

すり足になって運動量が減っても食べる量は増えている。

気がつけば体重も増えているし、お腹も出てきた。

そして太ったと同時に膝が痛くなってきたと感じる人は非常に多いのです。

体重が増えれば余計に運動が億劫になります。そして肥満が形成され内臓疾患や糖尿病等を誘発することもあるのです。

こうなってしまっては入院生活や、食事制限が待っています。そうならないためには積極的にカラダを動かしていくことが大切ですね。

すり足歩行になる原因はどこにあるの?

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高齢者の方は筋力の低下が顕著にみられます。特に人体の70%を占める下肢の筋力低下がメインになります。

筋力低下とすり足には大きな関係があり、常日頃から鍛えておくことですり足を予防したり、回復させたりすることができるのです。

それでは早速すり足になる原因の筋肉をみていきましょう。

すり足になる原因筋肉①腸腰筋

腸腰筋という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

始めて聞いた方もいらっしゃるかもしれません。すり足になる原因の多くは上半身と下半身を繋ぐ腸腰筋が低下することで発症します。

腸腰筋の画像をみてください。

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みての通り骨盤周りに付着している筋肉であり、下半身から上半身にかけて繋がっている筋肉ですね。

この腸腰筋は骨盤の安定性や、姿勢の維持にも関連しているため、鍛えていると猫背になることを防ぐ働きもあります。

しかし、年齢とともに筋力低下に陥るとだんだんと弱くなるために姿勢も崩れてくるのです。

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この画像をみてください。

腸腰筋が弱くなった人は右の姿勢のように背中が丸くなり、骨盤が後ろに傾くようになります。

すると猫背姿勢の出来上がりです。

こうなってしまっては足を高く持ち上げることは難しいですよね。

実はすり足になっている人の多くはこの腸腰筋の筋力低下から猫背を誘発している場合がほとんどなのです。

猫背の状態で足を高くあげようとしてもお腹がつっかえてしまい上がりません。

逆に正しい姿勢で足を高く上げようとするとしっかり上がりますよね。

この違いが無意識にすり足を生み出しているのです。

すり足になる原因②腹筋

すり足になる原因の2つ目に腹筋の筋力低下も考えられます。

俗にいう体幹と呼ばれる部分ですね。特に高齢者の方は猫背姿勢でいることが多く、腹筋はギューッと縮まっていることが多いのです。

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すると月日とともに腹筋が硬くなり、弱くなります。

また腹筋が弱くなると姿勢が崩れ始め、更には呼吸筋である横隔膜までもが縮むことで呼吸量の低下、ストレスの蓄積に繋がります。

すり足を改善するためののリハビリとして腸腰筋と腹筋の両方を同時に鍛える必要があることを覚えておきましょう!

自宅でできるすり足歩行を克服するトレーニングとは?

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では早速高齢者の方でもできるリハビリトレーニングをご紹介します。

あまり無理のない、でも効果の高い方法ですので是非チャレンジしてみてくださいね。

ももあげトレーニング

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ももあげリハビリトレーニングは腸腰筋を鍛えるのにおすすめです!

腸腰筋は上半身と下半身を繋ぐ筋肉でしたよね。ここを鍛えることで歩くときの一歩一歩が高くなるのです。

すると段差につまずかない歩行になりますよ。

やり方

1 椅子に座ります

2 姿勢を正してください

3 右足から膝を高く上げましょう

4 続いて左も同様に

5 交互に20回繰り返しましょう

6 しっかり限界まで上げきることがポイントです

このリハビリトレーニングを1日に2セット繰り返すことが理想ですね!

腹筋伸ばしトレーニング

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これは椅子に座って胸を開くトレーニングです。

すり足の方は猫背であることが多いため、腹筋が硬くなっていることがあります。

だからこそ定期的に腹筋を伸ばしてあげることが大切ですよ。

やり方

1 椅子に座ります

2 後ろに両手を回し胸を張ります

3 グーっと背もたれに腰かけ深呼吸をします

4 なるべく大きくお腹を膨らませていきましょう

5 深呼吸を10回繰り返します

このトレーニングは1日に2セット行いましょう。

2つのトレーニングを毎日継続していきましょう。すると徐々に姿勢がよくなることを実感しすり足が改善してくるのです。

院長のつぶやき

いかがでしたか?

すり足は回復の余地があるものです。

ご家族の方からも協力を頂き、ぜひ毎日挑戦してくださいね。筋肉は唯一年齢に関係なく成長するものです。

毎日コツコツ積み上げていきましょう。


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